歴史小説にはまったきっかけは、相方が読んでいた 『竜馬がゆく』。
それ以来、『梟の城』 『翔ぶが如く』 『世に棲む日日』 『関ヶ原』 『城塞』
『最後の将軍』 『菜の花の沖』・・・
司馬さんの文章は、司馬さん自身が主人公のことが好きでってこともあるせいか、
読んでいくうちに小説の中に引き込まれるような。
自分も主人公のことを好きになってしまう。そんな感じ。
それでいて、わかりやすい。
記念館にいってまず引き込まれたのが「21世紀に生きる子供たちへ」。
歴史を愛している司馬さんは、2千年以上の時間の中を生きているようなもの・・と書いている。
この楽しさを分けてあげたい。と。
司馬さんがもっていなくて、こどもたちが持っているもの「未来」。
それを読んだあと、蔵書の壁を見上げると、ほんとにこの歴史があって今生きている自分。
歴史に名前も残らないだろう自分。
なんだかちょっとさみしいような。そんな気がしちゃいました。
建物を出た後、振り返るとステキな光のカーテンが。
ちょっと元気でた。
司馬遼太郎記念館
1996 安藤忠雄建築研究所